東急ハンズ新宿店で掃除のお姉さんは、床のモップがけに、一日に3回来ます。
しかし、私が美容液を売っていた秋のある日、
お昼までに既に5回来たのです。
掃除のお姉さんは、中国からの女性でした。
当時まだ、たどたどしかった日本語で「床、黒い、毛、集まる!」と言いました。
そして、その女性が次に放った言葉がヒントになって、
私は、15000円近い美容液を一日に100本売ったのです。
「静電気、静電気!」。
静電気が起こっているから、毛玉のような綿ぼこりが床に集まり黒くなる。
床を綺麗にするのがその女性の役目ですが、
床にモップをかけても、かけてもすぐに汚れる。
だから、その女性は5回も床にモップをかけに来たのです。
私は、思ったのです。
静電気の起こっているこの時に、女性の肌に美容液をつけてあげると、
これまでとは違った感覚があるかもしれないと。
その手に、美容液をつけてあげたお客さんたちは言いました。
「まあ、なーにー、この美容液!すごーい!」
これで100本売れたのです。
そしてこれが評判となって、この業者はビルを建てました。
この新記録、未だ破られてはいません。
<人はその時の気分によって目にした物を必要以上に捉えてしまうのです>
実はこれ、行動経済学という学問の「気分一新効果」というのです。
私はこれを、
「お客さんはその時の気分によって肌にしたものを必要以上に捉えてしまうのです」
と応用したのでした。




